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高橋美登里礼法きもの学院

老人ホームでのお正月きもの展示で思う事

2018.01.05

毎年、年末年始にさせていただいている老人ホームでの着物展示。

今日、引き上げてきました。

 

今回で8回目です。

回を重ねるごとに楽しみにしてくださっている入所者さんや職員さんも増えて、嬉しいかぎりです。

 

展示スペースの端っこに置かせていただいている「感想ノート」

今年も沢山の方々が書いてくださいました。そのなかでも、今年は、グッと胸にくる感想が…

 

 

 

毎年テーマを決めて展示するのですが、今年は「娘時代のきもの」

入所者の皆さんが娘時代に着ていたであろうウールのアンサンブルや袴、振袖を展示しました。

 

 

娘時代は戦争中、という方がほとんど。

その戦争中に、どこに住んでいたかで娘時代の生活は大きく違ったのでしょう。

「こんな袴をはいて女学校に通ったわ〜」と懐かしそうに話してくださるかたもいれば「空襲で焼け出されて着の身着のまま、何もかも無くして綺麗なきものを着る余裕はなかった」とおっしゃる方も。

戦時中の辛いお話はなかなかしていただけないものですが、感想ノートに切々と書いてくださった方がいました。

毎日を暮らすのが精一杯で成人式にきものどころか出席する事もできなかった、戦後何十年か経ち、お勤めした会社でお正月に初めて自分で縫ったきものを着て行けたこと等々。

そして感想の最後は「戦争がなかったら、私も娘時代はきもので過ごしていたのかもしれない」と。

 

何だかすごく考えさせられました。

過去は巻き戻せないのだから、今更「たら、れば」を言っても仕方ないけど、言わなきゃまた戦争はじまっちゃうよ。

戦争の事は、語り継がなきゃいけないと思う。

たった1人の女性のつぶやきだけど、幸せだと感じないくらいどっぷり幸せに浸かってる私は、改めてそう思いました。