2016.11.16
通常の帯留めには、三分紐を使用します。三分紐とは、幅9ミリくらいの細い紐で、帯留めを通せるように房をつけないで作られた帯締め。
舞妓さんも帯留めを使うのですが、舞妓さんが使用するものはすごく大きく出来ています。舞子さんが使う大きな帯留めのことを「ぽっちり」と言います。
ぽっちりが大きいために、通常の三分紐では細すぎてバランスが悪くなりますので、ぽっちりには、太い帯締めを使います。
そこで今回ご依頼いただいたのが、ぽっちり用の帯締め。なんと幅3センチ。普通のお着物なら太くても1.5センチくらいなので、倍ですね。
「メインの色をエンジに、アクセントでベージュで柄を出して欲しい」との事でしたので、このようになりました。同じ本数、同じ組み方でも、色紐の配置の仕方で、出てくる柄は違ってきます。
写真の水色の紐は通常の三分紐(幅9ミリ)です。並べてみると太いですね〜。組台を使わずに、手だけで紐を組んでゆきますので、目が粗くなります。
片方の先端は、ぽっちりを通すために房はつけていません。
反対側の端には少しだけ房をつけて、全体はこんな感じ。
この帯締めで、どんな舞子さん風に仕上がるのか楽しみです♪