2016.06.21
前回の帯結びに変化をつけてみます。前回の帯結びはこれ↓
前回は中央の結び目を折り返してわざと裏を見せたりしてアレンジしましたが、今回は、中央の結び目を隠しちゃいました〜!
…と言っても、前回と全く同じ手順で結んで最後をペラッと垂らしただけではすぐに崩れてしまうので、崩れない結び方をしています。見た目は前回の帯結びと同じですが、実は途中経過がちょっと違うのです。
前回の結び方は、お羽根をくるんだ手先を真上に出してきたのですが、今回は、右横から出してお羽根と手先をギュッと結んでしまってから、最後に手先を上からペラッと出しました。
という訳で、今回は、中央の結び目隠すバージョンです。隠し羽根?(中央の結び目を隠しているお羽根の事ね)の長さを変えるだけで雰囲気が違ってきます。いかがですか?上↑と下↓の帯結び、ムードが少し違って見えませんか?
ポイントで裏を見せる場合、表との分量のバランスも、実は大切です。一般的に、裏の色はあくまでも表を引き立たせるためのポイントなので、表の分量を超えてしまったら違和感があります。わざと裏の分量を多くする場合もありますが、高度なテクニックになります。
続いては…隠し羽根の長さは↑と同じにして、メインのお羽根を片流し風に変えてみました。左右比対称にするとオトナ〜なムードになりますね♪
この帯結びのコツは、バランスよくお羽根の長さを変えること。これ、意外に難しい。長さの差が少なすぎると「同じ長さにしたかったのに、下手っぴでずれちゃった?」みたいになっちゃうし、逆に差がありすぎると「着崩れた?」になっちゃいます。道を歩いていて、後ろから「もしもし、帯がほどけてますよ」と声を掛けられないように、長さを同じにしたいならキッチリ同じに、変化をつけたいなら極端過ぎない程度に“あえて長さを変えました”と分かるように変化をつけてね。
それから重さのバランスも大事。向かって左側の2枚のお羽根は輪っかになっているので、右側のペラのお羽根より重みを感じます。なので、その分短くしないとアンバランスに感じてしまいます。
結び目を隠すバージョンは、隠し羽根が1枚増える事で華やかさが増して素敵ですが、隠し羽根が短い場合、帯の素材によっては、ツンとはねて結び目が見えてしまう事があるので、気を付けてくださいね。