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高橋美登里礼法きもの学院

個人レッスンで振袖帯結び

2015.11.25

個人レッスンを希望なさる方には、様々な理由や事情があります。

 

今までで一番多かったのは「結婚や海外赴任などで日本を離れる事になり、あちらできものを着る機会があるので」といったご事情でしょうか。この場合は、出発の日から逆算してお稽古をしますので週に何回かいらして頂くという、ちょっとハードな個人レッスンになります。

 

その他、お仕事柄、定期的に通うのが難しいとか、お子様連れなので気兼ねなくお稽古したいとか、1人だけでお稽古がしたいとか、ある程度出来るので、出来ないものを単発でお稽古したいとか。また、男性やお子様の場合は個人レッスンがほとんど。あるいは、ご夫婦で、といった事もありましたよ。この場合も個人レッスンになるのでしょうか。

 

先日は、お嬢様に振袖を着せるにあたって結んでみたい帯結びがあるのだけど、結び方がわからないのでお稽古を、とおっしゃる方。事前に結びたい帯の写真をメールで送ってくださいました。帯結びは、無数と言って良いほどたくさんありますし、完成形が同じでも結び方やプロセスは様々。ですので、事前に送って頂けると、あらかじめその帯結びの合理的な結び方などを徹底的に研究する事ができ、スムーズなレッスンの進め方を考えておく事ができるのでありがたいです。

 

今回は帯結びだけですので、帯結び専用のボディーを使いました。

↓座椅子みたいでしょ? 背もたれ部分が胴体。この子は左を向いています。

個人レッスンで振袖帯結び

きものを着せるとこんな感じ。

個人レッスンで振袖帯結び

リクエストの帯結びはこれ↓

個人レッスンで振袖帯結び

帯、帯揚げ、帯締めの他に必要なものは、前板、後ろ板、貝枕、腰紐1本(又は三重ゴムひも)。

この帯結びのポイントは、中央でねじって結んだように見えるところでしょうか?

手先、たれ先ともに三つ山ひだをとり、手先をたれ先で巻きこんで結んでいます。この方法を覚えておくと、お羽根のひだの取り方や長さ、表情づけを変えるだけで違った印象になります。

 

 

こちらは↓手先を大胆に長くして、たれ先を少し上向きに。

オリジナルの“ほとんど左右対称”の感じが崩れて違った印象に。

個人レッスンで振袖帯結び

 

 

手先たれ先の三つ山ひだを四つ折りに変えるとこんな感じ。この帯は裏が黒でアクセントになるので、わざとずらして裏を見せてみました。オリジナルよりおとなしい印象になりますね。

個人レッスンで振袖帯結び

 

 

あるいは、メインのお羽根をわざと非対称に。

たったそれだけなのに、もうオリジナルが思い出せない(笑

個人レッスンで振袖帯結び

 

1つのテクニックを覚えておくと、アイデア次第で、幾らでも新しい帯結びを作り出す事ができます。