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着物の裾傷み

2015.11.19

きものの裾、特に下前の脇縫いあたりの裾、すぐに傷んでしまいます。

着物の裾傷み

八掛は、わざと着物から少し出すようにして仕立てるので、傷むのは着物ではなく八掛なのですね。そしてこの下前の脇縫い部分、ただでさえ上前より下前の方が身体に近いのに、下前の方がより多く褄をあげるので、もっとも身体に触れやすい部分になるんですね。加えて、立ったり座ったりという動作が多い場合は、傷みも激しくなるという訳ですね。

 

写真↑ほどの傷みになってしまうと、自分で何とかするのは難しいので洗い張り&仕立て直しに出してしまいます。「こんなになるまで、放っとくなよ!」という声が聞こえてきそうですが、好きなきものは着ちゃうんですよね「まだ大丈夫」と希望的観測のもとに。で、手遅れになってから、こんなに傷むほどの着物は、少なからず表も汚れているでしょうから、と自分に言い聞かせたりして。ぼかしの八掛でなければ、八掛の天地を入れ替えて仕立ててもらえば大丈夫なので、新たに八掛を買わなくて済みますし、ぼかしの八掛でも傷が浅ければ(?)切っちゃっても大丈夫な場合も。でも…日頃からきちんとお手入れしていたり、サイズが変わった訳でもない場合は「ん〜どうしようかな?」と迷うことも。

 

着物をよくお召しになる方は皆さん、裾傷みでお悩みのようです。はじめから長めに仕立てておいて、裾が傷んだら、その部分を切ってしまう、という方もいらっしゃいます。その方が洗い張り&仕立て直しより手軽ですね。

 

あるいは、裾全体にガロンテープを張ってしまうとか。これは、傷んだ部分のお直しと言うより予防的発想ですね。ついでに袖口にも同じガロンテープを張ってしまえば、オシャレな感じ。

 

が、もっとリーズナブルで簡単に出来ないものかと。で、これ。100均で買った補習用あて布。

着物の裾傷み

破れてしまった場所の裏側にあて布を置き、アイロンでくっ付けてしまうというもの。余談ですが、昨年末、障子の張り替えをしようと障子紙を買いに行ったら、障子もアイロンで張れるようになっていてビックリ!世の中、進化していますね〜。

 

さて、着物の裾。傷みそうな場所は分かっているのですから、この補習用あて布で、予防的措置として傷む前に補強しちゃおう!と思い立ったのです。ただ、場所柄、裏に当て布を置く事はできないし、仮に裏側に置けたとしても効果は薄いと思うので、ドン!と表に。

 

似たような色の当て布を適当なサイズに切ってのせ、その上にアイロン用の当て布としてハンカチを当ててアイロン。ついでにハンカチもアイロンがけ出来ちゃうという一石二鳥パターン♪

 

ピッタリ同じ色は無かったのですが、こんな感じになりました。ん〜、もう少し似た様な色にしないと目立つかな?

でもね、貼り付けた部分が見えちゃう様な所作はしないのよ〜。

着物の裾傷み

アイロンで貼り付けるという事は、当然ながら糊がついている側とついていない側がある訳で…

あぁ・・・・裏表を逆に置いてアイロンかけちゃった…ハンカチに張り付いたピンクの当て布。。

着物の裾傷み