2015.03.10
まぁ、綺麗にきものを着てますね~。 惚れ惚れする着姿だわ~!
と、見知らぬご婦人に声を掛けられビックリ! 仕事柄、着物で出掛ける事が多いので、きもの好きの見知らぬ方に声を掛けられる事はよくあります。そしてありがたい事に、そのほとんどがお褒めの言葉。ではなぜ、ビックリしたかと言うと…
その日は雨。雨ゴートを着ていたので、きものは、衿元がほんの少し見えるだけ。きものの裾も見えなければ、帯も見えない。綺麗にきものを着ているかどうか、この姿で判断できるのかしら?
と、考えた時、行き着いた答えは…単にきものの着方だけではなく、バックや傘の持ち方、歩く姿などを含めたトータルでのきもの姿を褒めてくださったのではないか? そして、それこそが、私の目指す“きもの”なのです。その為には、着装の技術だけではなく、心の持ちようも含めた礼法が必要なのでしょう。
私自身、まだまだですが、今まで培ってきたものが少しでも表に現れて、先のご婦人の言葉になっていただけたのなら本当に嬉しい限り、励みになります。