2020.11.20
この度、八王子市社会福祉協議会様より、東日本大震災ボランティア等の活動に対して感謝状をいただきました。
2011年3月、東日本大震災が発生しました。
この大地震は津波や放射能汚染などを引き起こし、テレビで見る被災地の映像は現実とは思えませんでした。
震災直後のニュース映像で、瓦礫の山から泥だらけの写真を見つけて大切に持ち帰る被災者を見て、胸が締めつけられる思いでした。
そして、自分の仕事の無意味さを感じました。
キャンセルなど、少なからず仕事に影響があり「今、私の仕事は、世の中の何の役にも立たないのだ」と痛感しました。
そして、私に出来る事は何だろう?と考えた時、失った思い出の写真を取り戻す事は出来ないけれど、被災者の皆さんが最低限の生活を取り戻せた時に、新たな思い出づくりの1つのきっかけを作って差し上げる事は出来るのではないかと。
そんな思いからボランティアをする事にしました。
住み慣れた土地を離れて関東近郊に避難せざるを得なくなった方たちに、綺麗にヘアメイクし、着物を着付け、記念写真を撮って差し上げ、その写真をアルバムのトップページに張って被災者にプレゼントしたいと考えました。
それを受け取った方々が「このアルバムの2ページ目からも、楽しく素敵な思い出で埋め尽くせるよう頑張ろう!」と思っていただける事を願って。
そんな思いで始めた「新たな思い出のアルバムを被災者へ」という活動。
アルバム提供、きものレンタル、写真出力など、趣旨に賛同して無償でご協力いただける企業を探し…
市の自治体にお願いして撮影場所を提供していただき…
フォトグラファー、ヘアセット、メイク、撮影ポージング、着付けなどを無償、手弁当でやってくれる仲間を募り…
相模原や川崎、町田、八王子でも何度か撮影会をさせていただきました。
特に八王子市の社会福祉協議会様とは東日本大震災ボランティア活動が落ち着いたあともご縁が続き、様々な事情により家庭から緊急避難せざるを得なくなり、成人式ができない二十歳の女性に振袖撮影をして差し上げるボランティア活動を今も続けています。
そんないきさつもあり、来年、東日本大震災から10年の節目の年でもあることから、八王子市社会福祉協議会様から「高橋美登里礼法きもの学院ボランティアチーム」として感謝状をいただきました。
この活動にかかわってくださった方々お一人お一人の思いとご協力がなれば今回の感謝状はありませんでした。
「高橋美登里礼法きもの学院ボランティアチーム」として、皆さんを代表して私がいただいてきました。
連絡先がわかるかたにはご報告をさせていただきましたが、10年という長い年月で、連絡がつかないかたもいらっしゃいます。
この場を借りて、お礼と感謝を申し上げます。
感謝状とは「あなたに感謝しています」という意味かと思います。
だとすると、感謝状をお渡ししなければならないのは私の方だわ、と思いました。
この活動を通して多くを学ばせていただきました。
ありがとうございます。