2016.07.21
東日本大震災により、八王子に避難していらっしゃる方々へ、お知らせをさせていただきます。
震災当初、私たちに何か出来る事がないかと考え、相模原近郊に避難を余儀なくされた方々に、無くされた記念写真の撮り直しをして差し上げたいと「新たな思い出のアルバムを被災者へ」と題して写真撮影会のボランティア活動をさせていただきました。
川崎の体育館で、段ボールで区切っただけの避難生活。「まさかここで、綺麗な着物を着せてもらって、カメラマンに撮影してもらえるなんて思わなかった〜。このまま一杯飲みに行きたいねぇ」と喜んでくださった姉妹。
相模原の撮影会では、津波にのまれて九死に一生を得たご主人が、鏡にうつった紋服姿のご自身に感動、涙涙で撮影できなかったり。
八王子では、震災で大学の卒業式に出席できなかったお嬢様。この日のために、1人東北に残ってお仕事をしているお父様が来てくださって、卒業袴姿のお嬢様、紋服姿のお父様、訪問着姿のお母様の3人での撮影。
震災当時、「思い出のアルバムが津波で流されたり、原発で持ち出す事ができなかったり、といった方々の為に、何か出来る事をしたい!」という思いの裏側で、「それは、余計なおせっかい? そんな事、望んでいる人などいない?」と自問自答の日々。そんな中で「やってみようよ、手伝うよ!」と言ってくれた仲間達と一緒に走り出しました。
結果、喜んでくださる方々がいて、やって良かったんだと思いましたが、分かった事は、ボランティアって、与えるんじゃなくて、もらうんだな、と。
もちろん、私たちの持っている技術などを“与える”んだけど、それによって、皆さんから、こちらが与えた以上の、生きる“勇気”や“意味”を返してくださいました。それは、東日本大震災という経験からしか出てこないものなのでしょう。
八王子に避難していらっしゃるご家庭に、八王子市社会福祉協議会様より、お知らせのお便りが届けられますので、詳細をご覧頂き、ご都合よろしければ、是非ご参加ください。参加費無料です。前回ご参加くださった方ももちろん参加OK、再会を楽しみにしています。
お一人でも多くの方々のゆかた姿での笑顔の写真をお撮りし、避難先での思い出の1つに加えていただきたいと、高橋美登里礼法きもの学院ボランティアチーム一同願っています。
順次、他の市でも行なう予定です。近くなりましたら、またご案内させていただきます。