2016.06.09
いよいよ梅雨入り。きもの愛好家にとってはツライ季節ですね。特に足元。きものの場合は、草履なので足袋を履いた足がむき出し。雨に濡れてしまいます。
雨の日に足が濡れるのは、実は上から降ってくる雨のせいだけではないんですよ。
草履の裏はこんな風になっています。使用感たっぷりな草履でごめんなさい!
写真のピンクで囲んだ部分、鼻緒のツボと呼ばれる部分の裏側です。そう!ツボとは、新しい草履を履いた時、イタタッ!となっちゃう部分(笑 この、イタタッ!となった時、履物職人さんが写真ピンク部分を開けてツボのきつさ調整をしてくれます。
なので、雨の日は、ここから地面の雨が上がってきちゃうんですね。だから、雨がやんでも水たまりがたくさんある道を歩くと、ツボのあたりからじんわり足袋が濡れてきます。
雨草履は、足先だけではなく、もちろんツボ部分もカバー。
ツボ調整の部分がないので、雨が上がってきません。
裏がこんな風になった、雨用ではない普通の草履もあります。「今日は雨が降るかも?」という日には良いかもしれませんね。あと、和食屋さんなど水場でお仕事をなさる方は、このタイプの草履を履いていらっしゃいますね。
この雨草履、難点が1つ。つま先のカバーが取り外せないのです。なので、出掛けるときは雨だったのに、途中でカラっと晴れてしまっても、草履はそのまま。
それはちょっと…とおっしゃる方は、草履カバーはいかがでしょう?草履カバーはその名の通り、普通の草履をすっぽりカバーしてしまうもの。またしても、使用感満載でごめんなさい…
結局、途中で取り外すのが面倒で雨草履を履いてしまうことが多いのですが。。でも、たとえば、出先で草履のままお仕事だとか、草履のままパーティーだとかの時には草履カバーは重宝します。
こんなものじゃ、追いつかないわ〜!と言う程の大雨の時は…
結構良いのが長靴。ちょっとオサレにレインブーツと申しましょうか。きものはロングなので、足元、意外に見えません。最近のレインプーツはスリムで色も豊富なので道を歩いていてもぜ〜んせん大丈夫♪気付かれないコツは、「レインブーツですが、何か?」って顔して堂々と歩く事です!?
ただ、先方で履き替えるために、ちゃんとした草履を持って行くのを忘れないでね。