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ゆかた!…王道、紺地に黄色の帯

2015.06.01

いよいよ浴衣の季節がやってきます♪

 

少しずつ、様々な浴衣や帯結びをUPしていきますね♪ その第一弾は、昔ながらの王道、紺地の浴衣。今回は3種類の黄色い半幅帯を、これまた王道の帯結びで。

 

この浴衣、30年ほど前に購入したもの。その頃は、今のように吊るし(仕立て上がり)の浴衣は売られていなかったので、反物で購入して母に仕立ててもらいました。早稲田大学の学祭に行った帰り道、偶然通りかかった呉服屋さんのショーウィンドウに、この浴衣がありました。一目で気に入り「欲しい!」と思ったけれど、お財布の中身を見ると「…この浴衣を買ったら帰りの電車賃がなくなる…」。出直すには遠いところに住んでおり、諦めるしかありませんでした。でも諦めきれずしばらくこの浴衣を眺めていたら、お店のおかみさんが「この浴衣、気に入ったの?」声をかけてくださいました。私は事情を話し「買えないけれど、とっても素敵な浴衣だからしっかり目に焼き付けて帰ろうと思って眺めてました」と言うと、おかみさん「まぁ、ありがとう。帰りの電車賃はどのくらいかかるの?」。そして電車賃分をおまけしてくださって、私の手元にこの浴衣がきました。おかみさんは「この浴衣はとっても良い物なのよ。良さを分かってもらって嬉しいわ」とおしゃっていました。今から思えば浴衣の老舗、竺仙のお品ではないかと思います。

ゆかた!…王道、紺地に黄色の帯

浴衣は、花火大会など夕方から夜にかけてに着ることが多いので、帯は夜目にも明るい黄色が定番。上の写真の帯結びは最もシンプルな一文字結び。

 

この帯の、角丸の四角い輪っか(四角いのに輪っかと言うのかしら?)がつながったような地模様、男性の帯や手ぬぐいなどで見かけませんか? 「くるわつなぎ」または「吉原つなぎ」と呼ばれる柄です。江戸時代の遊郭「吉原」の引手茶屋の暖簾にこの柄が用いられていたのだそうです。粋な柄ですね〜。

 

吉原で儚くも艶やかに舞う夜の蝶…な〜んてね。。

 

 

ゆかた!…王道、紺地に黄色の帯

こちらは、母の帯。お羽根1枚だけ裏の赤を出しました。昔の帯は短くて、お羽根3枚とるのがやっとです。

 

 

ゆかた!…王道、紺地に黄色の帯

こちらは、割と最近の帯。よく、吊るしの浴衣とセットになって売られている帯です。日本人の体格が良くなってきたからでしょうか、帯も長くなりました。帯結びは、片流し。右側の2枚の帯は手先(ピンク)とたれ先(黄色)。歩くたびにゆらゆら揺れるのが可愛らしい帯結びです。…が、この帯結び、たれ先を引っ張るとパラパラッとお羽根全部がほどけてしまいます。なので、別名「誘惑結び」と勝手に命名。気になる彼に「ここを引っ張るのよ〜」とそっと教えておきましょう!?