着付け教室、出張着付け、組紐アクセサリーなら、相模原市南区の高橋美登里礼法きもの学院

高橋美登里礼法きもの学院

雨ゴートの選び方

2016.12.13

雨の日の着物でのお出掛け、チョット憂鬱になりますか?

そんな時の強い味方が、全身をすっぽり包んでガードしてくれる雨ゴート。

 

雨ゴートの種類は大きく分けて2つ。

1)ワンピース式

2)二部式

それぞれメリット、デメリットがあります。

 

まずワンピース式。1枚の雨ゴートをただ着てしまうだけですので、脱ぎ着が簡単です。が、長さ調節ができませんので自分の身長に合わないといけません。

雨ゴートの選び方

 

対して二部式は2つに分かれているので、長さ調節が可能。上半身は道行のような形、下は裾除け風。

雨ゴートの選び方

 

上半身の道行き風を脱ぐとこんな感じ。

雨ゴートの選び方

なので、行きは雨が降っていたから雨ゴートを着たけど途中で雨がやんじゃった、なんて時は、下を脱いでしまえば道行きを着ているみたいに見えます。

「あら、じゃあ二部式の方が良いんじゃない?」と思いました??

これ、一長一短ありまして。

 

雨ゴートを脱ぐシチュエーションって、人前の場合が結構あるんですよね。例えば喫茶店で待ち合わせをした時とか、訪問先のお玄関で脱がせていただく時とか。お手洗いなどの人目が気にならない場所で脱げる場合は良いのですが、待ち合わせの喫茶店や訪問先でこの裾除けスタイルになるのってちょっと抵抗ありません?

 

それから二部式の場合、裾除けスタイルの紐がほどけないようにしっかり結んでおかないと危ない。紐がゆるいと、歩いている間に裾が落ちてきたり、階段などで裾を踏んづけてしまったら、裾ズルズルって事に。

 

なので私は、脱ぎ着が楽なワンピース式を採用♪

でも、身長の違う母娘で雨ゴートを共用、なんて場合は二部式の方が良いでしょうね。

それぞれの着物ライフに合わせて雨ゴートを選んでくださいね!

 

 

オマケ

雨が激しい場合は、地面に叩き付ける雨がはねて、雨ゴートを着ていても中の着物の裾が濡れてしまう事がありますね。そんな場合は、あらかじめ着物の裾をたくし上げて、帯のところでピンチで止めておきます。ピンチが1つで心配なかたは、もう1つ足して両サイドをとめてくださいね。

雨ゴートの選び方

こうすると、雨で着物の裾が濡れる事はありません。

 

…でも…脱ぐ時どうするの??って思いました?ワンピース式の雨ゴートなら、脱ぐ時も簡単なんですよ。

雨ゴートを脱ぐ前にピンチをはずせば裾は落ちてくれます。裾が落ちてから前を開けて脱げばOK。壁がある場合は、壁に向かって立ち、雨ゴートのホックや前紐などを解いてからピンチを外せばもっとスムーズに裾が落ちてくれます。