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きもので相模原薪能を観に…すったもんだの…

2015.08.14

今年も、相模女子大学グラウンドで行なわれた相模原薪能を観に行きました。

きもので相模原薪能を観に…すったもんだの…

昨年、この相模原薪能で浴衣デビューのはずだった生徒さん、あいにくの雨で屋外開催は中止になり、グリーンホールでの開催。浴衣は断念、屋内なので火気厳禁、楽しみにしていた幻想的な薪もなしで、ちょっとがっかり。なので、今年はリベンジ!と張り切っていたのですが、朝から雨…空はどんより暗く…が、午後にはお日様も見え、今年こそは名実ともに薪能になりそう♪高まる期待♪

 

早めの夕食(遅めの昼食?)をとってから現地に行こうと3:30に相模大野で待ち合わせ。今年はバッチリ浴衣で決めてきました! 駅ビルで食事をして、早めに行って並ぶ気満々で現地へ。

 

相模原薪能は、基本自由席。指定席は少しありますが事前予約が必要で、これがアイドルのコンサートチケット並みに大変らしい。なので私たちは自由席、早めに行って並ばないと良いお席では観られないのです。例年、グランド脇の日の当たる場所で並ぶので大変だったのですが、今年は、主催者側が日陰に並ぶ場所をセッティングしてくださっていました。感謝!

最後尾に並ぼうとしたら、何やら、並んでいるお客様とスタッフが揉めています。

 

スタッフ「4列で詰めてお並びください」

●×○○と並んでいる●さんに、×が空いているから詰めてください、と言っているようです。

●さん「僕は、端っこが良いの」

スタッフが、その後ろの列にならんでいるおばさま2人組さんに「では、どちらかお一人、×に並んでいただけませんか?」

2人組「私たち一緒が良いから列が分かれるのは嫌だわ」

 

…聞いていた私たち、あまりの大人げなさにしばし呆然…私「並んだ列の通りに会場内で座る訳ではないんですよね?」とスタッフに聞いてみました。

スタッフ「はい、自由席ですからお好きなところにお座りください」

私「これは便宜上4列で並んでいるだけですよね?」

スタッフ「はい。人数を把握するために4列になっていただいています」

 

これらの会話、聞いているのかいないのか、我関せずで移動する気ゼロの●さん&2人組さん。「私×に並んでもいいですか?」とスタッフに確認を取り、私が×へ。スタッフ安堵の表情。

小学生の方がよっぽどスムーズに並べるわ。。

 

そんなこんなで開場。当然、舞台近くの列から埋まっていきます。埋まった最後列の中央辺りに空いているお席があったので、その列に既に座っている方々に「すみません…」と言いながら端から入って行き、空席の前へ。いざ座ろうとした瞬間、後ろの列にいた妙齢のご夫婦の奥様が、私たちが座ろうとしているその空席にパンフレットを投げるようにして置きました。

…ハイ?? 何が起こったのか瞬時にわからず…ご主人も一瞬フリーズ。固まるご主人に「席を確保したから行くわよ」的な目配せ。

 

結局私達は、そのご夫婦の後ろの列で観賞しました。前の列にいた私たちが後ろの列に、後ろの列にいたご夫婦が前の列にと入れ替わるのですから、当然途中ですれ違います。当然の事ながらノーリアクション。

 

これで良いのかニッポン?

 

さて薪能。

きもので相模原薪能を観に…すったもんだの…

薄暗くなりかけの夕刻、薪に火が灯り、仕舞、狂言、そしてお能へと。

 

今年は宝生流で(毎年流派が変わるようです)「葵の上」。光源氏に寵愛された葵の上に嫉妬し、生霊と化した六條御息所。源氏物語の有名な場面ですね。クライマックスでは、御息所のお面が般若に変わります。お能のゆったりとした動きであるにも関わらず鬼気迫るものを感じます。そこが伝統芸能のすごさなのでしょうか。

 

演者が登場してから舞台中央に来るまでもかなり時間がかかります。1つ1つの事を、慌てずに、丁寧に、確実にこなしていって、最高の物を生み出す事の大切さ、日本人として誇りに思える文化だね、とお話しながら帰路につきました。

 

午前中の雨のおかげでしょうか、涼やかな夜風も心地よく、幻想的な一夜の舞台を堪能した一日でした。