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七夕。2人が離ればなれになった衝撃の真実!?

2015.06.29

生徒さんから、京都のお土産、京羊羹「天の川」という和菓子をいただきました。

小豆と寒天で、夜空の天の川を表現している美しいお菓子でした。

七夕。2人が離ればなれになった衝撃の真実!?

七夕。2人が離ればなれになった衝撃の真実!?

七夕は、天の川をはさんで離ればなれになった可哀想な織姫と牽牛が、羽根を広げたカササギの橋を渡って、年に1度だけ逢う事ができる、という何とも悲しいお話し。幼心に私は、「今夜は雨が降りませんように。織姫と牽牛が逢えますように」と夜空にお願いをしながら、笹竹に飾りをつけたり、短冊に願い事を書いたりしてました。そもそも、なぜこの2人が離ればなれになってしまったのかという理由を知らずにいたのですが、小学校高学年くらいの頃、衝撃の真相を知ってしまいました!

 

織姫は、地元でも有名な機織りの名手(機を織る乙女だから織姫)。牽牛は、働き者の農夫(牛を牽いて畑を耕すから牽牛)。ある日、この2人が出会い、恋に落ち、と言うより恋に溺れ、仕事そっちのけで毎日毎日デート三昧。それを知った神様が、怒って2人を離ればなれにしたのでした。離ればなれになった2人は、逢えない寂しさから体調不良(恋の病?)になってしまいます。それを見た神様が不憫に思い、「年に一度だけ逢ってもいいよ〜」と。

 

な〜〜〜んだ、自業自得じゃないか! 神様、甘過ぎ!

 

と小学校高学年のオシャマな少女は思いました。こんな不埒な理由だから幼い子供たちには伏せて、2人が離ればなれになったところから物語をスタートさせて七夕祭りをしていたんだわ、と。

そして、「私は、きちんと仕事をしてからデートする大人になるわ」と。

 

…つまり、七夕のお話は、大変良い反面教師でありました。

 

 

七夕のルーツは、中国の乞巧奠という行事と言われています。

7月7日の織姫と牽牛が逢う夜、女性たちが五色の糸を針に通し、裁縫の上達を願ったそうです。月に向かって1度で針穴に糸を通せたら願いが叶うとか、夜、箱に蜘蛛を入れておき、朝、その蜘蛛が巣を張っていたら願いが叶うとされていたそうです。現代のように、ただ短冊に願い事を書くのではなく、何かをして成功したら願い事が叶うという、ちょっとハードルが高かったのですね。乞巧奠=巧くなる事を乞う祭り、願いを叶えるためには、それなりの努力や運が必要。ん〜〜〜、深いわ〜。

 

現代の笹飾りも、五色の糸にちなんで、カラフルな折り紙で輪っかつなぎを作って飾りますね。五色の糸(折り紙)を繋ぎ合う=連愛=恋愛。恋愛はお仕事に支障をきたさない程度にね…。それから、ティッシュで蜘蛛の巣の様な物も作りましたよね。

 

この乞巧奠の行事が日本に入ってきたのは平安時代頃。その後、日本流にアレンジされ、短冊に願い事を書いて飾るようになりました。和歌が盛んな日本ならではの発想ですね。短冊に書く、ということから字が上手になる事も願ったそうですよ。

 

そして現代では、裁縫や字の上達だけではなく、願い事全般OKみたいですね。幼稚園などの短冊には「仮面ライダーになれますように」とか「バナナ100本食べられますように」とか書いてありますもの。叶うと良いね♪

 

身を以て大変良い教訓を与えてくれた織姫と牽牛に感謝しつつ、今年は何をお願いしようかと考えている今日この頃。

 

 

※年中行事シリーズの過去記事はこちら

端午の節句

ひな祭り

節分