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高橋美登里礼法きもの学院

2012.4.5避難地最後の日の撮影

2012.04.05

…着物で写真を撮ってくださるとホームページで見て、電話しました…

と、町田にお住まいのその方からお電話を頂いたのは3月初めの頃でした。伺えば、お母様と妹様が福島の原発を逃れ、その方を頼ってこちらに避難しているとの事。この企画を知り、お母様に話したところ「原発を逃れて避難してから後、毎日を暮らしていくのに精一杯で楽しい事がなかったから、最後に楽しい思いをしてもいいかしら?」とおっしゃったそうです。
お母様と妹様は4月6日に福島の借り上げ住宅に引っ越す事になっており、妹様は、その準備で福島に行っているとの事でしたので、撮影は4月5日に決定しました。
私は、「思い出になるのでご一緒に写真を撮りませんか?」とその方もお誘いしましたが、「私は被災者ではありませんので…」と辞退なさいました。
その後、妹様からお電話を頂き「…もし、出来ることなら…姪(お電話をくださった方の娘様)も一緒に撮って貰えたら良い記念になるのですが、お願いできませんか?」と。私は、「もちろん!」とお答えしました。原発を逃れて避難していらした方も大変なら、受け入れた方ももちろん苦労はあったはず。1年経ってお別れの時に、一緒に写真を撮りたいと思えるって、素晴らしい事だと思うのです。

4月5日、ヘアメイクをしたお顔を、「せ~の」で鏡でご覧になった時には、見違える様な笑顔が広がりました。そしてきものを着終えた時には、周りの皆が笑顔です。
お天気が良かったので、桜の木の下で写真を撮りました。
翌4月6日には福島に帰るお母様と妹様。まだまだ線量計が手放せない地に戻る不安を抱えながら、それでも明るくお別れをしました。
アルバムがお手元に届く頃には、福島での生活が落ち着いていますように!